第0章 ガンを公表することで与えられる3つの価値

私は現在、社会人3年目(25歳)で会社員として東京で働いています。
2021年2月、社会人1年目の冬(当時23歳)に希少ガンを発症しました。
若い人にしかできないガンで、数百万人に1人しかならない病気だそうです。

私は病気が発覚したタイミングで、ガンであることを公表することしました。
最初は誰にも伝えずに静かに闘病生活を始めようと思っていました。理由としてはやはり、死ぬ可能性が高かったからです。もし死んでしまった場合、知人や友人など多くの人を悲しませる結果になると思ったので、病気に打ち勝つことができたら初めて公表しようと考えていたのです。

しかし、がんを宣告されてから1日考えて、公表することに決めました。
公表しようと思った理由は3つ。
1.同じ病気で苦しむ人の役に立ちたい
2.闘病している人にエールを送りたい
3.闘病生活を支える方に少しでも有益な情報を届けたい

死を身近に考えるようになった途端、何か一つでもいいし、どんなに小さいことでもいいから「人の役に立ちたい」「社会に価値を提供したい」という気持ちがとても強くなりました。おそらく自分が生きた証を残したいと潜在的に感じていたのだと思います。

そこで自分にできることの1つとして「共病文庫」を作成しようと決めました。共病文庫とは、闘病中の経験や感情の変化など病と闘った日々を1つにまとめたものです。自分が経験してきた闘病生活の実情や、闘病生活の中で得た役立つ知識を発信していきます。このブログが1人でも多くの人に共有されて、前向きに生きるきっかけを作ることができたらとても嬉しいです。

この記事をきっかけにガンの早期発見に繋がったり、闘病者の役に立つことができたらいいなと思います。また健常者の方であっても、リアルな闘病生活が垣間見えるので、”いまの日常がいかに尊く、恵まれているものか”を認識して、多くの人や環境に感謝する機会にしていただけたらと思います。

病気になった当初、Twitterでガンを公表したところ、リツイート数が400を超え、200万人以上の方に見ていただくことができました。そして多くの方から温かい励ましのコメントが届きました。人の役に立ちたいという思いから病気であることを公表しましたが、逆に私自身が勇気づけられるという想像もしていなかった結果となりました(実際のツイート)。

皆さんの声援を力に変えて、必ず闘病生活を乗り越えたいと思うことができました。私もこのブログを通して、自分と同じように病気と闘っている人たちにエールを届けられたらいいなと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました